ダンシングホームレス

出演:アオキ裕キ 横内真人
   伊藤春夫 小磯松美 平川収一郎
   渡邉芳治 西篤近 山下幸治
監督・撮影:三浦渉
編集:前嶌健治
撮影:桜田仁
音楽:石川征樹 寺尾紗穂
   ダニエル・クオン
プロデューサー:佐々木 伸之
エクゼクティブプロデューサー:田嶋敦

製作 配給:東京ビデオセンター
2019/日本/DCP/99分
thedancinghomeless.com
2020年劇場公開作品

©Tokyo Video Center

私たちが普段その姿を目に止めることもない、路上生活者。彼らは何を思い、生きているのか。本作の主人公「新人Hソケリッサ!」は、そんな路上生活者や路上生活経験者だけで構成されたダンスグループ。メンバーは家庭内暴力や病気、社会的な挫折を味わい、疎外感に苛まれながらホームレスになった。グループの主宰者は、振付師のアオキ裕キ。あらゆるものを捨ててきたからこそ、唯一残された「原始的な身体」から人間本来の生命力溢れる踊りが生み出されるのだという。人生からすべてをそぎ落とした彼らは、生きるために舞う。彼らが語る言葉は、どこまでも人間臭く、そしてどことなくユーモラスで明るい。それは、苦しい人生経験を通してたどり着いた、ソケリッサ!という仲間の存在があるからだ。1年以上にわたって彼らに密着。見つめ続けたその先に、想像もつかないラストが待っていた・・・。

新宿のバスターミナルで路上生活をする西篤近。ダンスで生計を立てたいと願うが、人間関係や借金に疲れ、ホームレス生活を始める。一度は死も考えた先に出会ったのが「新人Hソケリッサ!」だった。主宰者のアオキ裕キはダンス留学したアメリカで同時多発テロに遭遇した衝撃から、帰国後にソケリッサを立ち上げる。社会からも妻からも逃げた小磯松美。メニエール病を患いドロップアウトした横内真人。父親の暴力から逃れ路上生活者となった平川収一郎。アオキはそんな全てを捨ててきた人たちから生まれる「肉体表現」を追求しようとする。