自分の感性を信じる仕事
初めてディレクター業務に携わった時の私は、「正解」を探すことに必死でした。自分以外はみんなすごい人に見えるし、私なんかが…と思うと、どうしてもセオリー通りに番組を作ろうとしてしまうんです。そうしているうちに、番組を通して、自分でも何が言いたいのかわからなくなる。

でも、この仕事の醍醐味は、自分が面白いと感じたことを番組に投影できるところだと思います。現場も、私が思っていた以上に、「私が何を面白がっているのか」を知ろうとし、それを活かそうとしてくれるんです。

「ここが面白い」と感じた気持ちは誰にも変えられないし、少しでも番組に盛り込めたら、格別な満足感とやりがいを感じられます。正解なんてないんです。自分の感性を信じ、伝えられる仕事なんて、他にはないんじゃないでしょうか？